鳳凰二山
岳連の指導委員会主催の鳳凰山行に参加した。この連休は、暮れに計画した鳳凰に改めて行こうとしていたので、結果的に同じになった。
今回の参加者は、m北さん、s水さんと私、山梨大2人、鶴城1人の6人だったが、それにNHKの取材班2人も同行した。
夜叉神峠登山口に7時集合だったが、梨大勢が若干遅れた事から、出発は8時近くになった。それにしても、駐車場の車の多さに驚かされた。このコースは、滑落などという危険箇所もない、初心者向きの冬山入門コースである。その為、登山者がやけに多い。しかも、天気は快晴で明日も同様に快晴のようだ。
ということで、我々3人だけはラッセルは無いと想定し持参したワカンを、気を利かせ車にデポして行く事にした。
夜叉神峠 北岳の展望がすばらしい 峠から辻山方面を見る
峠を過ぎる辺りから、新雪の下はアイスバーン状態となっており、アイゼン無しだととても歩きづらい。杖立峠を過ぎると、登山道が尾根の中腹をラーバース気味に登るため、積雪はだんだん深くなる。しかし、先行パーティーがいるのでラッセルはない。
苺平手前では、樹林帯が切れ一時展望が開ける。NHKの取材が長引くので、我々は一足先に幕営準備のため南御室小屋に向かう。小屋周辺には、すでに沢山のパーティーがテントを張っていた。冬期小屋もあり、一人が入っていた。使用料は無料かと思ったら、下山時の夜叉神登り口の看板には千円と書いてあった・・・。梨大は6人天、NHKパーティーは小屋の軒下にイグルーを作った。イグルーを作るのを見るのは初めてだが、こんな所にも作れるものかと感心した。しかしイグルーの構築には鋸が必携だ。
それにしても、あとから後から登山者がやって来て、南御室のテント村は盛況だった。
苺平への登り 南御室小屋前のテント場
コースタイム: 夜叉神峠登山口7:57→9:17夜叉神→11:30杖立峠→3:10南御室小屋TS
10日 4時前起床支度を整える。昨夜作ったα米に、味噌汁をかけるだけの朝食なので大した手間はかからない。薄暗い中、薬師岳を目指し出発するが、まだ多くのパーティーはテントの中だ。樹林帯の積雪は結構深いが、トレースを踏み外さなければ問題ない。先頭のパーティーは、ワカンなどが無いと、このラッセルはとても大変だと思う。薬師の小屋は、手前のバイオトイレを除き屋根まで埋まっていた。薬師頂上では、各々記念撮影など済ませ観音岳へ向かう。
薄暗い中、出発 薬師の稜線は雪が飛ばされている。北岳遠望
観音岳への稜線は、雪が飛ばされているところが多いが特に問題はなく、小一時間程で観音岳に着く。観音岳頂上では、風が非常に強かったが眼前には素晴らしい360度の展望が開けている。周囲の展望を楽しみ、テント場に戻る。その後、テントを撤収し夜叉神への長い長い雪道を下った。
観音岳への稜線
観音より北岳を望む 薬師への帰途
コースタイム:TS6:15→8:00薬師岳→9:10観音岳9:50→11:30 TS 12:30→16:10登山口